● Webサーバーを構築する - Webサーバーを設定する -
１ Apacheの設定ファイルを開く（httpd.conf）。
Webサーバーソフト「Apache」の設定ファイルは「/etc/httpd/conf/httpd.conf」になります。ファイルを右クリックして「アプリケーションから開く→gedit」を選択します。
すると、Windowsの「メモ帳」のようなアプリケーションが起動し、httpd.confが開きます。これを使って設定をおこなっていきます。
設定ファイルで「＃」で始まる行はhtmlのコメントタグと同様に、設定として機能はしません。「＃」で始まっていない行が設定として機能する行となります。
２ Webサーバーの基本的な設定をする。
ここでは最低限必要な設定をおこないます。斜体になっているところが設定する場所になります。ここでの設定は例としての設定ですので、適宜ご自分の環境に置き換えてください。
ServerAdmin gshs@gshs.jp
この設定は、サーバーエラー等のときに表示する管理者メールアドレスになります。
ServerName gshs.jp
この設定は、サーバーエラー等のときに表示するサーバー名になります。ここにはDNSに登録されているドメインを設定しておきます。 インターネットに繋がっていない環境であれば、自由に設定して構いません。
DocumentRoot "/home/wwwpage"
これは、http://xxx.xxx.xx/とドメインでアクセスしたときの起点となるディレクトリの設定です。
例）「http://gshs.jp/」とアクセスがあった場合「/home/wwwpage」が参照されます。
Alias /gaoubox/ "/home/gaoubox"
この設定は、ドキュメントルートで設定したディレクトリ以外の場所にあるファイルを参照させたいときに使用します。http://xxx.xxx.xx/xxx/とアクセスがあった場合に表示するディレクトリの設定となります。
例）「http://gshs.jp/gaoubox/」とアクセスがあった場合「/home/gaoubox」が参照されます。
<IfModule mod_dir.c>
DirectoryIndex index.html index.htm index.shtml index.php index.php4 index.php3 index.phtml index.cgi
</IfModule>
これはhttp://xxx.xx.xx/など、ファイル名を設定しないでアクセスがあった場合に表示するファイルを指定するときに設定します。標準で上記のものが設定されています。これ以外に指定したい場合は追記することによって可能となります。
例）home.htmlなど
<Directory "xxx">
Options Includes
Options ExecCGI
Options Indexes
</Directory><
この設定は「xxx」で指定したディレクトリ以下に対してオプションを設定するときに使用します。
Options Includes オプションは、そのディレクトリ以下でSSIの実行を許可します。
Options ExecCGI オプションは、そのディレクトリ以下でCGIの実行を許可します。
Options Indexes オプションは、index.html（トップページとして表示されるファイル）が無い場合にそのディレクトリ構造を表示します。
例） <Directory "wwwpage">とした場合、wwwpageディレクトリ以下ではSSI・CGIの使用を許可し、index.html（トップページファイル）が無い場合にはディレクトリ構造を表示します。
私個人としてはOptions Indexesは使用しない方がいいと思います。index.htmlがあっても何らかのトラブルでディレクトリ構造が表示されてしまう可能性があります。その時、見られたく無いファイルにアクセスされてしまいます（CGIファイルなど）。パスワードや個人情報等が読まれてしまう危険性があります。どうしても表示したい場合のみ設定しましょう。